木更津。 港の近くの小さな交差点に、
ちょっと目をひく洋風のレトロ看板建築が建っている。
入口には藍色の暖簾。そのショーウィンドウをのぞくと・・・
そこにはヒカリをあびて、ガラスの中の小さな羽根が
クルクル回る不思議なオブジェ、
色とりどりの「リヒトミューレ」。
その美しい姿は、みつめていると心が安らぎ、
大切な何かを思い出させてくれるようです。
その回転はヒカリの種類や強さによって変化し、
やがてヒカリが充分でなくなると、とまってしまいます。
どこか、わたしたちの心の活動にも似ているようです。
私たちは、この場所を通じて、心の羽を元気に回してくれる、
素敵で心地よい生活のエッセンス、
キラキラ光る、ちょっと懐かしくて、心に残る、
トキメキ、やすらぎ、勇気、希望、情熱、
そんな、心をゆたかにしてくれる、
個性豊かに紡がれたモノ・コト・コトバを広く世界に求め、
アンティーク、アート作品、ステーショナリー、
書籍を中心にご紹介したいと考えています。
小さなお店ですが、自由にお使い頂ける
椅子とテーブルをご用意しています。
書籍類も自由にお読み頂けます。過ごし方は自由。
どうぞ、ごゆっくり、おすごしください。
金田屋は、木更津線が活躍していた頃の江戸時代から続く当家の屋号で、主に薬を商っておりました。明治時代後期には本店の向かい側に洋品雑貨部として「金田屋用品店」を開業しご婦人向けの輸入ファション雑貨を商いました。その後、昭和7年に建て直されたのが現在の建物です。洋風なデザインを取り入れた外観や幾何学模様の色ガラス装飾など、昭和初期の姿を今に残す、木更津を代表する貴重な看板建築のひとつとなっています。すぐ近くには狸囃子(たぬきばやし)で有名な證誠寺もあります。